Googleが膨大なエネルギーを消費していることに疑いはない。毎日何億件という検索が行われ、データセンターは世界中に広がっている。が、少し冷静に考えてみよう。
本一冊がおよそ2500グラムのCO2に相当する。Google検索の350倍以上だ。ある推計によると、チーズバーガー1個の二酸化炭素排出量は3600グラムだそうだ。Google検索500回以上。実際、肉は一般に大量の二酸化炭素を排出することで知られており、本気で環境影響を憂慮する人は、毎週食べるハンバーガーを減らして検索を控えめにすればいいだろう(体重も減らせるしね)。
しかし、実はGoogleが何かしら環境に貢献しているとは考えられないだろうか。私が何かを調べるのにクルマで図書館に行くかわりにGoogleを使ったことは数知れない(その都度クルマが出すCO2は、対応するGoogle検索より桁違いに多い)。Google Transitを使って電車やバスの時刻を調べてクルマを使わずに済ませたことは何十回もある。もちろん、数多くのグリーン系の人たちが、炭素クレジットを買えるウェブサイトを見つけるのにも検索エンジンが役立っている。
その記事について私が問題にしていることは、事実が誤っているというのではない。Googleに謎に包まれた邪悪な力のレッテルを貼り、みんながGoogle(あるいはTwitterなどの会社についても書かれていた)を使うたびに、問題を悪化させていると言っていることだ。ある意味で人騒がせなアラーミストだ。Googleが今よりもエネルギー効率を良くする余地はおそらくあるだろうが、この手の記事が人々にインターネットを敬遠させてしまうことを私は恐れている。ガソリンを大食いするSUV(スポーツ用多目的車)と違って、ウェブは人々を繋ぎ人間性を豊かにするものだ。ウェブ企業には何をおいてもカーボンニュートラルになってほしいが、エネルギーに関心のある消費者にブラウザーを怖がらせてはならない。